第6期「悲嘆」について学ぶ (5)

見事に咲いたつつじの生垣
五月晴れの日が続きましたが、今日からはまた雨みたいですね。

散歩の途中で見つけたすずらん
「悲嘆」について学ぶ(5)の講座が始まった頃はまだ明るくて、春になったなあと思いました。
講 師: 島薗 進 東京大学大学院人文社会系研究科教授
テーマ: 死別の悲しみと日本人の宗教性 ー小林一茶と喪失からの歩みー
日本の仏教の変遷、「うき世」観についてなどのお話の後、
小林一茶の生い立ちとその俳句について
お話は少し難しかったですが、興味深くお聞きしました。
お話の中で、心に残った言葉を書き留めました。
★「悲しみの力」 悲しみが持っている力
悲しみには多くのポジティブな働きがある。・・人間の弱さを自覚し、弱い者同士としての人間の支えあいが生まれる
★死生は一体のもの 死に向きあってこそ生がある
★小林一茶は3歳の時に母親を亡くし、継母と義弟とたいそう仲が悪かった。
長男でありながら、江戸に奉公に出て、俳諧師となる。
結婚は遅く、生まれた子どもも次々と亡くなり、妻も亡くす。
彼は弱者であること、罪深くあることを自覚することで、弱者に共感した。
弱い人間、暴力の中の人間、しかしたくましく生きる人間を詠んだ
我と来てあそぶ親のない雀
痩蛙まけるな一茶是に有
活て居る人をかぞへて花見哉 (花=桜=死のリアリティと快楽にふける人間の対照)
・・・・・
★「おらが春」
娘さと(数え年2歳)の死 を詠んだ
秋風やむしりたがりし赤い花
自力他力を超えて
自力・他力という浄土宗に対して、一茶は
ともかくもあなた任せのとしの暮 と詠む

最近の散歩は花がいっぱいです
お話は、日本人の死生観、芸術論などに及びました。
最後に言われたことば
「生きていることの無条件の価値」 これも非常に印象に残った言葉です。
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