悲しみを乗り越えるために
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第6期「悲嘆」について学ぶ (5)

Posted by 未来創想プラザ代表 on 2010 年 5 月 10 日 under 悲嘆について学ぶ | 最初のコメントを書く

見事に咲いたつつじの生垣



五月晴れの日が続きましたが、今日からはまた雨みたいですね。

散歩の途中で見つけたすずらん



 
「悲嘆」について学ぶ(5)の講座が始まった頃はまだ明るくて、春になったなあと思いました。

講 師: 島薗 進 東京大学大学院人文社会系研究科教授
テーマ: 死別の悲しみと日本人の宗教性 ー小林一茶と喪失からの歩みー

日本の仏教の変遷、「うき世」観についてなどのお話の後、
小林一茶の生い立ちとその俳句について

お話は少し難しかったですが、興味深くお聞きしました。
お話の中で、心に残った言葉を書き留めました。

★「悲しみの力」 悲しみが持っている力
悲しみには多くのポジティブな働きがある。・・人間の弱さを自覚し、弱い者同士としての人間の支えあいが生まれる

★死生は一体のもの 死に向きあってこそ生がある

★小林一茶は3歳の時に母親を亡くし、継母と義弟とたいそう仲が悪かった。
  長男でありながら、江戸に奉公に出て、俳諧師となる。
  結婚は遅く、生まれた子どもも次々と亡くなり、妻も亡くす。
  彼は弱者であること、罪深くあることを自覚することで、弱者に共感した。
  弱い人間、暴力の中の人間、しかしたくましく生きる人間を詠んだ
     我と来てあそぶ親のない雀
     痩蛙まけるな一茶是に有
     活て居る人をかぞへて花見哉 (花=桜=死のリアリティと快楽にふける人間の対照)
    ・・・・・
★「おらが春」
  娘さと(数え年2歳)の死  を詠んだ
     秋風やむしりたがりし赤い花

  自力他力を超えて
  自力・他力という浄土宗に対して、一茶は  
     ともかくもあなた任せのとしの暮      と詠む  

最近の散歩は花がいっぱいです



お話は、日本人の死生観、芸術論などに及びました。

最後に言われたことば 
「生きていることの無条件の価値」 これも非常に印象に残った言葉です。

  

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